わらべうたを知らない子どもたち
リトミックでは、数多くのわらべうたを歌う機会があります。
日本語の語彙や独特のリズム、音が少ない、短い歌ということが特徴にあげられます。また日常生活を切り取ったようなもの、韻を踏んでいるものもあり、日本人であれば馴染みがあるものばかりが、歌詞に盛り込まれています。
この時期は、やはり『ほたる』を歌いたくなります。
いろいろなリトミックができて、歌も美しくて大好きな歌の一つです。
しかし、step4(年中さん)から小学生のリトミックの生徒さんで『ほたる』を歌える子は、ほぼいませんでした。
本当に残念で仕方ありません。
リトミックを指導することで、いろんな時代格差を感じます。
やはり童謡やわらべうた、唱歌に触れる機会がぐんと減っている印象を受けます。
今まで一番ショックだったのは、『かえるのうた』を知らない小学生がいたことでした。
わらべうたを歌うことで、音痴になりにくいと言われることもあります。
二音や三音のものを正確に歌うことで、音をきちんと歌う訓練になるようです。
いろいろな生徒さんと一緒に過ごす中で、リトミック講師として、日本の歌をたくさん知ってもらおうという気持ちが強くなりました。
まずは、歌の美しさ、楽しさを感じてもらうためのリトミックをすることにしています。
今月は『ほたる』でたくさんのリトミックができました。
レッスンを終える頃には、もう歌は頭に入っていて、ずっと脳裏に残っている感じで歌ってくれます。
歌には力があります。歌を通していろんな言葉や音楽に触れてほしいと思います。
2025.6.26
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