なんか弾ける気がする(ピアノコース)
ピアノを始めて2年弱ですが、ピアノテキスト4冊目を終えようとしていた◯ちゃん。
とても真面目な性格で、毎回ピアノの練習を怠りません。しかし、今回の曲は『人魚のうた』(ウェバー)。ピアノを学ぶ人は、必ずといっていいほど演奏する曲です。8分の6拍子の曲で、付点四分音符と八分音符のタイのリズムが特徴的な曲です。
曲は優雅で美しく、聴いていて心地の良い曲ですが、演奏するとなると難しいらしく、嫌いになる生徒さんも少なからずいます。
◯ちゃんは、弾く前から自信がなさげで、少し緊張している様子です。音を楽しむには、少し距離があり見ていてなんだか不憫な気持ちになってきました。
そういう時はリトミック。
タイの表現を分かりやすく、フープを使ってリトミックしたり、ラでメロディーを歌ってみたりしました。
まずはこの曲を知ること。好きになること。楽しむこと。それにはリトミックはうってつけです。まず
ピアノから離れ身体を動かす。内に宿しいてる音楽の特性を身体で体現する。ソルフェージュは音としての認識を深める手段として適しています。声の出し具合で、音のダイナミクス、フレーズ、アゴーギグを感じ取る。
言葉で伝わることは、ほんの少し。微々たるものです。まずは経験体験することが大切なのです。
リトミックを終えると、すぐにピアノを弾き始めた◯ちゃん。もちろん、すぐにスラスラと弾けたわけではありませんが、さっきのような暗い表情はしていませんでした。
私が「なんかピアノ弾けそうな気がしたでしょう?」と尋ねると、◯ちゃん「うん、なんか弾ける気がした!」と嬉しそうでした。
リトミックには不思議な力があると、思った瞬間でした。
そこからやる気が出たらしく、何度か演奏し見事合格🈴。
楽しい時間でしたね!
テキストも次に進んで、とても嬉しそうでした。

2025.3.1
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