ビートの保持
リトミックを学んで11年目になりますが、研修を重ねるほど基本が大切ということを実感します。
音楽で動きを導く。その生徒さんの月齢や例えば大人と同伴なのか、などレッスンの環境に応じて音楽のニュアンスや強さ、ビートの速さを考えなければいけません。
歩く活動はすべての動きの基本となるため、刻んだビートは一定できちんと保持されているか?
ハーモニーやメロディーも曲のイメージやニュアンスを感じる大切な要素ですが、基本の基はビートの保持なのではないかと思うのです。
私は今練習している曲がありますが、ビート感がとても難しく感じています。
そのため、メトロノームを終始使用し、曲が一定の速度なのか、途中で速くなったり遅くなったりしていないか?注力して練習しています。
本日、中学生のピアノレッスンでした。合唱コンクールのオーディション合格に向けて練習していることがわかる演奏でした。しかし、ビート感が安定していないことが明らかでした。
ビート感が安定していないと、歌とピアノとのアンサンブル演奏である合唱はアンバランスなものになります。
それは拍子感までが損なわれる演奏になります。
リトミックを学ぶことで、この改善点を見出すことができるだけでなく、なぜそれが問題なのか、それはどうやってできるようにしていくか、伝えることができました。
どんなに難しい曲も、逆に簡単な曲も基本ができてないと人の心は動きません。
心地のよいリズムは心の安定をもたらします。
ピアノを弾く前にやはりリトミックを学ぶべきなのだと、つくづく感じます。
2025.9.2
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