自分で合格か決める
ピアノコースの〇ちゃん。今月から1時間コースに延長しました。
1時間と長いので、ピアノのみならずリトミックなどを取り入れて、集中を絶やさないようにしています。
リトミックコースを2年間学び、ピアノコースに移行した〇ちゃん。
今回の課題曲は3拍子の曲でした。
少し3拍子の乱れを感じたので、リトミックで拍子感を感じる活動をしました。
3拍子の流れ、拍子のまとまりを獲得した後の〇ちゃんの演奏は、まるで別人が弾いているかのようでした。
かなり良くなったのですが、しばらく楽譜をみつめ・・
「まだ弾く」と一言。
弾いては、考え、弾いては考え・・それを4回ほど繰り返し
「できた。終わり。」
と自分で終わりを決めました。
リトミックを知らない時代の私なら、
なんで、生徒の〇ちゃんが合格を決めてしまうのだろう。
と思ったに違いありません。
しかし、○ちゃんに音楽を聴く力があると分かっているので、〇ちゃんの判断に任せることができました。
ピアノレッスンは、講師が生徒さんに対して、一方的に考えを押さえつけるようではいけません。
生徒さんに演奏する意思があり、自分なりに表現できる力が備わった時、講師は寄り添うだけでいい気がします。
しかし、そこに至るまでは地道な道のりがあり、種から花を育てるように時間を要します。
自分の耳で感じ、曲全体を空間で捉えることができる生徒さんがまた一人増えました。
とても嬉しい出来事でした。
ピアノコースからの受講はできません。
リトミックコース修了後、ピアノコースに移行できます。
2022.9.27
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