リトミックを学んでいるからできるピアノ指導
中学生の3名のピアノの生徒さん。
それぞれ合唱コンクールの伴奏に向けて、練習に励んでいます。
1名は伴奏者確定ですが、他の2名はオーディションを受けないといけないそうです。
中学一年生の○さん。課題曲は『夢の世界を』。
6/8拍子の曲で、とても美しい楽曲です。生徒さんもとても好きな曲です。
冒頭の左手伴奏部分。
このリズムパターンの演奏がうまくできない様子でした。
(八分音符の5拍の後に八分音符1拍)5:1のリズム。
右手はまた別のリズムになるため、両手で合わせた時に、右手に合わせている感じでした。
左手の独立したメロディー(リズムパターン)を表現できず、拍が乱れて時折テンポが速くなったり、タッチが固くなったりしていました。
そこで、スティックでリズムパターンの練習を行いました。
その際、(6/8拍子上での)5個の8分音符のエネルギー・空間と1個の8分音符のそれらを感じてもらうように伝えました。
私が8分音符を叩き続け、〇さんにはリズムパターンの繰り返し。
しっかりとリズムを〇さんの身体で感じてもらったあと、再び演奏してもらうと、ビートが安定し、綺麗にリズムを表現できていました。
そこには、両腕の脱力も必要ですが、まずはリズムを正確に理解して感じ、再現できるかどうかが要だと思います。
リズムが表現できると、演奏に波のようなうねりが出てきます。
それを実感できたことで、今まで感じたことがないような感覚を得ることができたようでした。
もし、私がリトミックを学んでいなかったら、どう指導していたのだろうと考えてしまいます。
ピアノ指導にもきちんとリトミックを生かしていけるように学んできて良かった!と心から思いました。
2023.8.9
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