美容師さんとの会話にて
先日、美容師さんとの会話にて気づかされることがありました。
今の子どもたちが置かれている環境。
AIが急速に進化し、IoT家電など直接触らなくても、スマホで操作できる時代。
いつの間にか環境が整っていて、何もしなくてもいい感覚。
私が育ってきた時代と比べるのは、少し違うと思いますが、今のこの居心地の良さが生み出したものは、自分で何かを調整したり、考えたり、失敗したりする機会を失うことになりました。
リトミックの基礎中の基礎の活動、「即時反応」があります。
音楽が流れている途中、何か指示があった場合、即時に反応するものです。
それは、レッスンの時間何度も(何パターンにもおいて)繰り返されます。
即時反応がもたらす効果。
適応力・記憶力・判断力・思考力・想像力、それは人間が生きていくうえで必要な力です。
お話ししていた美容師さんが、数年前アルバイトの学生さんを受け入れたそうです。
その学生さんに
「洗濯ネットに適当な枚数入れて、洗剤を入れて洗濯をお願いします」と仕事を依頼したそうです。
すると、洗濯ネットに牛ぎゅう詰めに洗濯物を詰めて洗濯されていた。
そこで「たくさん入れすぎると、洗濯物が重なって洗濯がうまくできなくなるから、今度からは適当な枚数を入れるようにしてください。」と伝えたところ、
「何枚か言われないと、わかりません。何枚入れたらいいですか?」
・・・
人それぞれ、違う環境で生きている中で、何を経験してきたかはとても重要になります。
経験が乏しい中、適当・適量・大体・・という言葉が苦手なお子さんが多い気がします。
「感じて動く」ことを自然とできるようになる。
そう簡単ではありませんが、リトミックはその手助けになると思います。
2023.9.2
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